ソーシャルゲームのKPI
ソーシャルゲームの定義ってなんでしょうか?
少し前の定義では、SNS(Social networkikin service)上で提供されるブラウザ上で動くカジュアルなゲームの事だったと思いますが、最近ではパズドラや黒猫のウィズなんかもソーシャルゲームと位置づけられており、定義は変わってきているなと。
1) プラットフォームとなるSNSを必要としていないものもソーシャルゲームと呼ばれている。
2) ブラウザなど専用のハードやアプリを必要としないものだけでなくスマホ上で動作するネイティブアプリで展開されるものを含むようになっている。
最近では、なんらか他に同じゲームを遊んでいるユーザと協力したり、邪魔されたり、進行状況をみて競いたくなったり、同じものが欲しくなったりなんて要素が当たり前に組み込まれる要素となってきて、あえてソーシャルゲームなんて言わなくなってきているようにも思います。
また、ソーシャルゲームの代名詞的な存在であった、グリー、モバゲーは姿を隠しながらゲーム事業は続けていて、その後を継いでいるのはLINEゲームって感じでしょうか。LINE POP、ポコパン、ツムツムなんて一度はやったことあるんじゃないでしょうか?
これらを踏まえてみて、ではソーシャルゲームって?
同じゲームをプレイしているユーザ同士がなんらか協力することで強くなったり、ボスが倒せたり、ライフが増えたりする
メッセージの送受信や掲示板などでコミュニケーションをとりながら一緒に攻略する要素がある
モンストや、ドラゴンポーカーのようなリアルタイムな協力プレー要素がある
こんなところでしょうか。
パズドラみたいに他のユーザのパラメータを使うだけの、ゆるい協力関係というのもありますね。
KPIとは
「Key Performance Indicators:重要業績評価指標」というものです。
目標に対しての進行状況を定量的にあらわす為に設定される数値で、裏返すとこの数値を設定値に近づけていけば目標を達成できる項目となります。
デイリー、ウイークリー、マンスリーなど一定期間ごとに実績値を計測して進捗を管理します。
代表的な指標値を挙げてみます。
* DAU, WAU, MAU (Active user数) : 日々、ゲームを遊んでくれているユーザ数。広告やリワードなんかやると濁る。また、リセマラなんかでも濁る。
* 継続率 : 翌日、7日後、14日後、30日後、60日後などインストールしてからどれくらいゲームを続けてくれるかを見ます。リワードで獲得したユーザは低くなりがち。
* 課金率 : 課金ユーザ数 / アクティブユーザ数
* ARPU : 売上金額 / アクティブユーザ数
* ARPPU : 売上金額 / 課金ユーザ数
ほかにもゲームによって、チュートリアル突破率とか、イベント参加率とか設定されているものもあるかと思います。
通常、ソーシャルゲーム業界では中長期で目標値の設定は行いますが、毎日数字の確認をするかと思います。
ソーシャルゲームに限らず、Webサービス界隈ではどれだけ早く数字の確認とそれにたいするPDCAを回せるかということが競争力になります。
もちろん、コンテンツ自体の質、面白さ、有用さは必要であり、こういったデータをみながら運営をうまくやるっていうのはプラスアルファーの要素ではあります。
とはいってもの運営力があるチームで運営するコンテンツのほうがユーザは飽きずに長く遊んでくれて、熱心なユーザは課金もしてくれて結果としてコンテンツの寿命を延ばすことができます。